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元気が出る、気分が晴れる、免疫力アップ、認知症にならない
参考:論68.元気が出る、気分が晴れる、免疫力アップ、認知症にならない 快活「カラオケ熱唱法」&ベストソング40~週刊現代(6月11・18日号)取材記事に関する補足分
週刊ポスト 「のど」を鍛えたければ「北国の春」を歌いなさい
「誤嚥性肺炎」を予防するカギは「声帯の使い方」だった!
参考:特論31「「のど」を鍛えたければ「北国の春」を歌いなさい」週刊ポスト(10月4日号)についての補足説明
ウェルネス講座「声と喉から若返る!」
声と喉から若返る!
声と喉は、健康とコミュニケーションに大きく関わっています。
滑舌が悪くなったり、小声になったりして、人とのしゃべる機会が減るとコミュニケーション力が衰退します。
同時に、喉の調子が悪くなり、誤嚥などの深刻な問題を引き起こします。
誤嚥性肺炎はこのところ大きく取り上げられています。
喉や声の調子に不安のある人、介護など口腔ケアに関わる人はもちろん、それ以外にどんなことでも、心身と声、ことば、音などに関心ある人なら、大歓迎です。
喉を鍛えると声も若返ります。人と話すことが楽に楽しくなります。
声と表情が魅力的になり、コミュニケーションも楽しくなり、人間関係や仕事もうまくいくでしょう。
健康寿命も伸びることでしょう。
これまで知らずと使ってきた喉、あなたを演出してきた声について、この機会にしっかりと考えてみませんか。
簡単なトレーニングなども交えて、喉の構造、機能、声の世界を理解してみましょう。
ラジオ番組 ニッポン放送「ひだまりハウス」
MC:福島さんが主宰されている研究所ではどんなことをされているのですか。
福島:声楽家10名ほどとプロから一般の方まで、声に関心がある方を対象にそれぞれのレベルに合わせた指導をしています。
専門は、声づくり。声の研究と、ヴォイトレです。邦楽から噺家、声優、俳優、など声のプロはもちろん一般の人の声の問題をとりあつかっています。就活、婚活、メンタル、フィジカルに関するカウンセリング、ヴォイトレやセカンドオピニオン、企業セミナー、声でのパワハラ対策など、声のマーケティングや分析、何でも、声に関することは、行っています。
MC:声が若いというのは、どんな状態でしょうか。
福島:たとえば、明るく張りがある、心地よく通る、生命力がある、元気、タフである、心身が若い、など、結果として免疫力がある状態です。
声のエネルギーは、息なので、呼吸が深いことが大切です。喉頭のなかの声帯で声にするので、喉が若いこと、舌やあごが柔軟であることも必要です。
喉はそのまま、飲食に使います。気道と食道を喉頭蓋でわけるところが立体交差しているためにときに誤嚥します。
食べることより声を出すことや話すことを優先したから、喉仏がさがり、誤嚥を起こすようになりました。
喉仏があがるのをさわってみてください。
あがるときに飲み込むので、あがらないと問題です。
唾液が少なくドライマウスになっていると、飲み込みにくいです。その状態は口内にばい菌が繁殖しやすいので、その唾液が肺へ入ると危険です。
声を出すのは歩くことと同じくらいに大切です。呼吸と食べることに直結しているからです。
MC:日本人は世界の中でも、のどが弱いそうですね。
福島:日常であまり使っていない人が多いですね。大声で主張するのを嫌う国民性で、欧米人のように肉食でなく硬いものを噛まないため、舌、あご、表情筋を総じて使っていないのです。 息を強く吐かないで、共鳴の多い高低アクセントが日本語です。のどに負担がかかるし、疲れやすいです。
欧米人、中国、韓国の人などの母語は、子音が多く息を強く吐きます。声も鍛えられています。
MC:加齢した声、若々しくない声とは、どういうものですか。
福島:声が低くなる 抑揚がなくなる 張りがなくなる スピードが遅くなるなどでしょうか。
じいさんばあさんや病人の声で、息が弱くなり命も絶えるのです。
呼吸が弱く声への変換もうまくできないとかすれます。
朝のねぼけ声も似ています。
不健康な声で、さきほどの声の反対です。
MC:福島さんが指導された方の中で最高齢は。
指導を受けると、どのような変化が。
福島:60、70代は今や、珍しくありません。
声を出していると出しやすくなります。すると、声をかけやすくなり応答もしやすくなります。
風邪体調不良がわかります。声は健康のバロメータです。
MC:まずは呼吸からですね。
福島:呼吸を深くするレッスンをしましょう。
力を抜き、胸ややもちあげ、あごひきます。
お腹の底から息吐き切ります。
しぜんにお腹に入れます。
まずしっかりと吐くことです。
吐けない人も多いようです。
下の肋骨と横隔膜を広げます。
前屈する姿勢で行うとわかりやすいでしょう。
ドックブレスやフェイストレーニングも有効です。
アホな表情、抜け顔で気持ちもバカになると体、顔、心とリラックスします。
ハミングのトレーニングで「んー」長く伸ばします。
高低にすると喉頭の動きがわかります。
MC:歌うことは、若々しさを保ちますね。
福島:歌を聴くこと、覚える、口ずさむ、人前で歌うことは脳を刺激します。
聴覚(聞く)-ことば(話す)-リズム(メロディ)-ステージ(レッスン)の繋がりです。
音楽はことばよりも脳の深いところにあります。ミュージックセラピーは、それを利用します。
カラオケをうまく使いましょう。
たくさん歌うこと、自信を持つこと、楽しむことが大切です。
若い頃の思い出の曲をてきとうに歌うのでよいのです。
マイク使わないで振り付けをつけるとさらによいでしょう。
声を出す、息を出す、体動かせばよいのです。
バカ顔でアホな声出すことです。
うまくよりも、味、愛嬌を出し、刺激とテンションを求めましょう。
MC:初心者にオススメはありますか。
福島:カラオケの履歴からランダムに選んでムチャクチャに歌いましょう。喉を休めるために録音しては聞くのもよいです。
好きな曲、外国の曲をカラオケで挑戦しましょう。
いい声、魅力的な声を目指しましょう。
お経、朗読、読経、落語も使えます。
ラジオでの曲、ことばをくり返す、YouTube、CDの音源からまねしてもよいでしょう。 大げさにおどけて、笑ったり、だらしなく楽しみましょう。
いい加減に鼻歌まじりに楽しむことが大切、そして、気分のよい中で声を使うことです。
MC:ヴォイスレッスンを受けてみたいという方は、研究所に問合せをしても大丈夫ですか。
福島:いつでもお待ちしています。レッスンで向上していく楽しさを味わってください。
いつからでも喉は鍛えられます。アートな心を持ちつづけましょう。
ラジオ番組 ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」
飯田 私・飯田浩司(いいだ・こうじ)、ラジオのアナウンサーですが、仕事に関わってきますので、喉の健康は本当に大切です。
アナウンサーでなくてもモチロン、気になりますよね。
そこで、スタッフが気になる本を見つけて来ました。
今週、講談社から発売になる『人は「のど」から老いる 「のど」から若返る』・・・非常に気になります。
今朝は、この本の著者のブレスヴォイストレーニング研究所所長の福島英さんにお話を伺います。
よろしくお願いします。
飯田 まず、番組を聞いている方が簡単に出来る「のど」のテストがあるそうですね?
福島 ハイ、お医者さんのチェック法ですが「30秒間で唾液・つばを何回飲み込めるか」というものです。
5、6回以上ならば合格。2回以下だとのどの飲み込む力が弱くなっています。注意して下さい。
飯田 この飲み込む力が弱くなると、何が問題なのでしょうか?
福島 一つは誤嚥といいまして、間違って肺の方へ飲み込むことが増えて危険です。もう一つは、唾液が少なくて飲みこめないこと、ドライマウスで黴菌(ばいきん)が繁殖しやすくなります。でも、のどの筋肉は何歳からでも強くなるので大丈夫です。
飯田 簡単にのどを鍛えられる方法を教えて下さい。
福島 基本は「姿勢をよくして呼吸を深くする」ことですね。
今日は、ハミングを使ってみます。
実際にやってみましょう。
力を抜き、胸をやや持ち上げ、あごを引きます。
お腹の底から息を吐きます
(吐き切って)ゆるめて、自然に息を入れます。
上体を前屈させ、息を何回か速く吐いて下さい。(「犬の呼吸」ドックスブレスといいます) ここからハミングです。まず、「んーーー」胸で低めにならします。
それを高低、動かしてみましょう。喉仏動きませんか。さわってみてください。喉仏があがるときに飲み込んでいるのです。
(後略)
飯田 この本にはいろいろな興味深い事が書かれていまして、日本人は残念なことに、世界と比較してのどが弱いんですね。
福島 ええ、元々日本人はあまり声を使っていないのですね。最近は、メールでさらに使わなくなりました。日本に来ている外国人は声が大きいしひびくでしょう。
飯田 ちなみに、今日こうやってお話して、私ののどは大丈夫でしょうか?
福島 大丈夫ですね。毎日話していることがトレーニングになっています。表情筋もよく動いているみたいですし。
アナウンサーの方がことばを使うのは、意味をもつだけに気を遣うものです。高め強めにメリハリをつけますが、ことばは発声を邪魔をするのです。
特に仕事となれば、機能的に加工して使うのです。
大げさにおどけて笑ったり、全身でいい加減に鼻歌まじりに声だけで使うのがよいです。
リラックスが大切です。
1.正しい呼吸と深い呼吸
2.唾液、口内乾燥させない、水をとる
3.笑顔、リラックス、腹の底から笑うこと
朝は深呼吸くらいでよいです。
声を出すことは歩くことと同じくらい大切です。食べることと直結しています。その上で、人間は食べることより話すことを選んだのです。そこで喉仏が下がり、チンパンジーや赤ちゃんは起きない誤嚥を起こすことになったわけです。つまり、かっこよくいうと命の危険を省みず、文化、芸術を優先したということです。
(一部編纂)
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