<新刊のお知らせ>2010年11月
「人に好かれて、きちんと伝わる声になる本」福島英著
(中経出版) 1,400円
単行本、文庫と合わせて7万部以上売ったベストセラーの続編の基礎ヴォイスづくりです。
是非、ご予約の上、お求めください。
人よりも声が弱いと思う人、よい声になりたいという人もいれば、声をもっとコミュニケーションの武器にしたいという人もいます。かなりの悪声なのに自分の声がよいと思っている人もいます。あるいは、自分の声はとても嫌だと悩んでいるのに、ほとんど問題がない人もいます。声は、自覚や自己評価だけでは客観的にチェックしにくいところがあります。
さらに難しいのは、声が相手に聞こえるということと、きちんと伝わるということには、大きな違いがあるということです。
「聞こえる」でなく、「伝わる」というのは、状況や相手の態度や能力にもよるので、さらに判断が復雑になります。
本書はそういうつかみどころのない声の正体を明らかにし、目的に応じた声のキャリアップを目指したものです。
この十年ほどの間に、ことばによるコミュニケーションに対する関心がますます高くなってきています。
この背景には、「以心伝心」とか「あうんの呼吸」などに象徴される伝統的な意思疎通の方法が通用しにくくなったことがあります。ことばの裏や声のニュアンスが読めなくなってきたのです。また、一人っ子が多くなり、兄弟や家族、親類、近所づき合いも少なくなりました。友達づき合いさえ、メールのやり取りが中心になっています。
ビジネス社会は、他人とのコミュニケーションによって成り立っていますから、このような環境で育った人たちが“ものの言い方”や“その受け取り方”に悩むのは当たり前といえます。
面接や交渉はマニュアルどおりでは通じません。相手の心に働きかけ、心を動かすのですから、何よりも大切なのは、「声の力」です。
しっかりとした声、聞いて感じのよい声、気持ちを明るくする声が、この人と一緒に仕事をしたい、この人を仲間に入れたいと思わせます。笑顔とボディーランゲージ、それに声には、本音やその人の潜在能力が出てくるからです。
それには、もっともよく使うあなたの声を鍛え、それを変幻自在に応用させて、場(状況)に対応させる力をつけることです。
そこで本書では、次の三つを指針にしました。
1.基本のトレーニングで、声やその声を支える呼吸(体)をしっかりと身につける。
2.シチュエーションごとに望まれる声を習得する。
3.ビジネスでよく使うフレーズを声とともに丸覚えする。
アナウンサー、役者、声優、タレントが一声でプロとわかるのは、こうしたトレーニングを日々継続し、チェックし直しているからです。
本書のCDを繰り返し聞くことで、反射的に「はい」「恐れ入ります」「ありがとうございます」とよい声で、スッと出てくるようになります。すると、いい感じの余裕が出てきます。そうなれば、半ば成功です。
さあ、今日からCDを聞いて声の魅力を獲得していきましょう。
(本書の前書より)