[本のご紹介]
「ヴォイストレーニング基本講座」
シンコーミュージック |
プロの“声づくり”の基礎の基礎!!
ヴォイストレーニングのメニューを多数掲載。
業界に大きな衝撃を与え、研究所にすぐれた人材を集めることになった本です。この分野の先駆け、かつロングセラーで、この度、大幅に手を入れ改訂増補して発刊しました。
※音楽之友社の「ヴォイストレーニングがわかる!Q&A100」と併せてお読みください。<ヴォイストレーニング基本講座 目次>
第1章 声づくり編 ブレスヴォイストレーニング
1−1 姿勢 フォーム
[姿勢をよくするトレーニング]
1−2 呼吸
[深い息をつくるトレーニング]
[腹式呼吸を身につけるトレーニング]
[お腹から息の出る感じをつかむトレーニング]
1−3 声と体の結びつき
[息のトレーニング]
1−4 体づくり
[発声のための体の機能を高めるトレーニング]
1−5 深い声をつくる(胸部共鳴)
[深いポジションの「最下音」を確認するトレーニング]
[深い声をつなぐトレーニング]
[息の流れで音を捉えるトレーニング]
[胸に声をつけるトレーニング]
1−6 発音
[言葉への応用のトレーニング]
[母音のひびきを確かめるトレーニング]
[母音をうまくつなげるトレーニング]
[母音のトレーニング]
[子音のトレーニング]
[拗音のトレーニング]
[鼻音のトレーニング]
[声のひびきをよくするためのトレーニング]
1−7 ことば
[深い息を確実にせりふにするトレーニング]
[発声のトレーニング「外郎売」]
[声の調子、抑揚、感情表現のトレーニング]
1−8 声の芯
[同じ音を太くするトレーニング]
[胸もとに声の芯をつくるトレーニング(ハミング練習)]
1−9 声づくり
第2章 歌唱編 ブレスヴォイスコントロール
2−1 声域
2−2 声量
2−3 音感・音程
[音感をつけるトレーニング]
2−4 リズム感
[リズムのトレーニング]
2−5 感情表現
[ことばで感情を表現することのトレーニング]
2−6 フレージング
[フレージングのトレーニング]
[半オクターブを仕上げるトレーニング(5音を同じトーンにする)]
2−7 表情
[表情のトレーニング]
[ミラーフェイストレーニング]
2−8 高音域の発声
2−9 共鳴
2−10 ひびきと声の芯
[ひびきの線と声の芯をつけるためのトレーニング]
[ひびきを調節するトレーニング]
[1オクターブの音をそろえるトレーニング]
[スキャット、ラップを取り込んだトレーニング]
第3章 知識編 のどにいいこと、悪いこと
声のためにしてはいけないこと10
声のために行なうべきこと10
本書に関する参考図書 他
「はじめに」より〜
○声づくりのための「ブレスヴォイストレーニング」
この本は、プロとして声を使う人を念頭において書いていますが、政治家、教師、はもとより、ビジネスマンも自営業の方も、声はほとんどの仕事で使います。また、日常の生活で声を使わないことはないのですから、全ての人に読んでもらいたいと思っています。
特に、ヴォーカリストや俳優、声優、ナレーターなど、声をプロとして使っていこうとする人のために、基礎的な発声、それも今までいわれていた発声というもの以前の声づくりや体づくりについて、根本から述べてみました。というのも、話し声も含めて声を出すということがあまり得意でない日本人は、発声からくるハンディがあまりに大きいと思うからです。
自分でも思う存分、使えると思えない声ですぐに現場に立って、あるいは練習して、そのなかで発声を伸ばしていこうとしているのが現状です。声そのものの完成度はないから、どうしても無理を押して声を使うことを急いでしまいます。(ヴォイストレーニングや発声指導においても、相変わらず、同じようなことが行なわれています。)
そこで、今出せる声のなかでせりふをいったり、歌ったりするのですが、その声が体から出せないため、伸びていかない人が多いのです。声が荒れたり声を損なったりするようになりがちです。こうなっては、活動も安心して続けられません。
特に、日本では、現場で声を鍛えられた人と、声をつぶしてしまう人の差が顕著です。前者は、力任せに声を扱う癖がつき、持ち味のある声になりますが、繊細かつていねいに使えないままになりがちです。一方後者は、声のパワー不足で、素人離れできずに、声の耐久力に悩まされることになります。
これは歌唱にも通じることです。十代で先天的な勘のよさ(資質や環境)で歌がうまく歌えた人は、パワー、インパクトに欠けて、物まね風に埋もれていき、トレーニングで伸ばす人は、声楽的発声から抜けられないか、俳優的ことばの使い方や感情表現で、音楽的な感性を保った作品にしきれていません(声やオリジナリティを見抜き育てるプロデューサーがいないことや、よいトレーニング環境がないことも大きいといえますが)。
結局、ことばの詞の世界を成り立たせる人が、表現力を伴う声で、声の持つ音楽性を獲得するにいたらずも、ことばとメロディで詞の世界のメッセージを伝え、長く続けているのが現状です。リズムやシンセなどで、声を器楽的に使う人もいますが、まだ心身を一体化した声で、音楽の演奏レベル、リズムグルーヴを生かしたフェイクなどにいたることはありません。
日本人も、生活環境、体格、センスなどの大きな壁を乗り越えつつあります。基本からしっかりと声づくりに取り組めば、タフで心の伝わる声になれるのに、どうやら基本が何かがよくわかっていないままなのです。
私としては、どんな人でも、声の基礎トレーニングによって、最低条件必要な声は確保できると思っています。誰にでも本当に思いっきり使える声があります。その声を使いこなすことによって、あなたの目標により確実に近づけるということで、述べたのが本書です。
声の基礎づくりから、プロの使える声になる!!
「ヴォイストレーニング実践講座」
ブレスヴォイストレーニング研究所 所長 福島英 著 1,300円プロの“声づくり”のトレーニング実践編!!
ブレスヴォイストレーニングのメニューを多数掲載。
業界に大きな衝撃を与えた『実践講座』の改訂、増補版。
メニュと理論も豊富です。著者PR:
かつての「ロックヴォーカル実践講座」と「トレーニングメニュ100」を一冊にまとめた上に、俳優、声優、ナレーター、ビジネスマン用のトレーニングを加え、160ページにもなりました。声の使い方を変える本が多いなか、基本と実践講座は、声そのものを鍛え、プロとして一声でわかる声に変えていこうとする本です。次のような項目も他書にはない特長です。
○オーディション用 声の評価表(P91〜93)
○日本と世界の声の差の克服法(P96、97)
○トレーナーの必要性(P122、123)
○プロたちのトレーニング体験談(P128〜137)
○声楽との関係(P138〜)
○専門家の文献引用による補完(P146〜158)
<ヴォイストレーニング実践講座 目次>
第T部 ブレスヴォイストレーニング
はじめに
<1章> アファーメーション(準備と心構え)
<2章> 体・呼吸と声を一つにする
<3章> 発声−体からの深い声をつくる
<4章> ことばと−表現力を伴った声で発音する
<5章> 声量−シャウトできるパワフルな声にする
[第T部 メニュ編]
(1)トレーニングの方針
(2)体づくりと息づくり フォームから呼吸法へ
(3)声のポジションづくり 声の芯からフレーズへ
(4)深い日本語<音楽的日本語>にする
(5)声量
第U部 ブレス・ヴォーカル・コントロール
<6章> 声の統一(話域)−声の発声からことばのフレーズ、「メロディ処理」へ
<7章> 共鳴―共鳴をコントロールする
<8章> 声域―低中音域中心に声を扱う
<9章> フレージング―「メロディ処理」から音楽演奏レベルにする
[第U部 メニュ編]
○ブレスヴォイストレーニングの考え方(ヴォーカル)
(6)声の統一“メロディ処理”
(7)共鳴
(8)中音域からの声域 中音域の役割と考え方(声の共鳴、声を動かす)
(9)表現技法・歌唱法
◎ヴォイストレーナーの使い方
さいごに
◎ヴォーカリストにとって本当に必要なもの
あとがき
○ブレスヴォイストレーニング研究所について
○究極の声づくり「ブレスヴォイストレーニング」の体験談
エピローグ
[1]「ブレスヴォイストレーニング」の考え方
[2]声について判断するために
[3]声楽とブレスヴォイストレーニング
[4]専門家の文献引用による説明