ドクターXのQ&A |
<症 例>
●蓄膿症(ちくのうしょう) |
○急性蓄膿症(きゅうせいちくのうしょう) 副鼻腔炎(蓄のう症)とは、鼻の奥に副鼻腔という空洞があり、そこの粘膜が炎症を起こしている状態をいいます。そして副鼻腔炎を起こすと、その空洞によく膿がたまるので、『蓄のう症』とも呼びます。 急性副鼻腔炎の場合、多くはインフルエンザ菌や肺炎球菌による感染が原因です。風邪を引いて免疫力が低下すると、引き続き副鼻腔の粘膜に感染して発症しやすくなるのです。 症状の特徴は、鼻声になり、粘っこくて黄や緑の色のついた膿のにおいのする鼻汁が大量に出る。頭痛やほおの辺りに思い感じの鈍痛が現れます。これは副鼻腔が四つの空洞に分かれ、すべてが小さな通路で鼻穴につながっている構造上、その炎症部に近い部位に痛みが現れるのです。 「上顎洞」はほおの下にあるので、ここに炎症があるとほおや歯の痛み、「篩(し)骨洞」は目と目の間にあるので、眉間や目の奥の痛み、鼻穴の奥にある「蝶形洞」やおでこにある「前頭洞」の炎症は、主に頭痛の原因になります。 |
●睡眠障害(不眠症)(すいみんしょうがい) |
○睡眠障害(不眠症)1
不眠症で悩む人は人口の10〜30%といわれており、誰にでもおこりうる。日常的な注意で解消する場合もあるが、治療が必要なものもある。眠れないことを気にしすぎるあまり、悪循環になるケースも。自分の不眠のタイプを知り、必要なら受診をしてください。 ○睡眠障害2 最も多いのは、入眠障害です。原因のほとんどはストレスです。ただし、寝つけないことに悩みすぎると、不眠自体がストレスになる不眠恐怖症に陥ってしまいます。睡眠薬を処方されても、副作用や睡眠薬が手放せなくなるのではないかと習慣性を心配しすぎると睡眠薬恐怖症になり、ストレスの原因となります。そうなると治療は困難になり、睡眠医学の専門医にかかる必要があります。 ○睡眠障害3 |
●顎関節症(がくかんせつしょう) |
○顎関節症(口が開かない・あごが痛い)
顎関節症には大きく三種類の症状がある。まず、あごを動かす筋肉に障害が起き、痛みがなくても口がほとんど開かなくなる。食べものを口に入れる程度のすき間もあけられないという。二番目は、あごを動かすと痛む。明け方、夜など症状の出る時間帯が決まっていることも多い。三番目は、あごを動かすと「ポキ」などの雑音が聞こえる。これら三症状のうち二つ当てはまれば額関節症の可能性が高い。なお、動かさなくても痛い場合は、頚椎(けいつい)症という別の病気の可能性がある。 |
●口呼吸(くちこきゅう) |
○呼吸
口呼吸をすると、口の中が乾燥し、唾液の働きが低下します。これが、歯によくない一番の原因です。唾液の効用はいくつもありますが、口の中をなめらかに潤し、殺菌作用でばい菌から体を守ることが重要な働きのひとつです。 |
●ポリープ |
○カラオケポリープ カラオケに行って好きな歌を次々と熱唱し、ストレスも解消されてその日は気持ちよく眠ったものの、翌日になってのどの調子がおかしい。しわがれ声になったり、軽い痛み、異物感を感じるなどの症状が3〜4日経っても治まらないなら、カラオケポリープを疑う必要があります。 カラオケポリープとは、カラオケが原因でできる声帯ポリープのことです。粘膜の血管が破れて声帯に血豆ができたり(=腫瘤)、硬くなってしまう(=結節)症状です。さらに、飲酒にも注意しなければなりません。適度なアルコールであれば声帯を潤すのでよいのですが、飲み過ぎると声帯の粘膜の血管が拡張し、内出血が起こりやすい状態になります。加えて、酔ってわけもわからずマイクを握って大声で歌っている状態では、左右の声帯は強く激しく擦れ合っていますから、ポリープができやすくなります。 ほかにも、カラオケボックス内の乾燥した空気、タバコで汚染された空気など、声帯にダメージを与える悪条件がいくつもあります。 カラオケポリープは良性ですが、怖いのは咽喉がんとの区別がつきにくいこと。のどの調子がおかしいと思ったら、遅くとも1週間以内に音声外科など設備のそろった専門の病院で検査を受けるべきです。 |
●慢性閉塞性肺疾患(COPD)(まんせいへいさせいはいしっかん) |
○喫煙常習者は要注意の“新タバコ病”COPD タバコが原因の病気といえばCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、以前は慢性気管支炎と肺気腫という病名だった。タバコを吸い続けることで気管支や肺が炎症を起こし、咳やたん(痰)に悩まされるうち、次第に肺胞壁が壊され呼吸機能が低下、やがて呼吸困難を起こす。 昭和大学医学部第一内科の足立満主任教授の解説によると、「大きく息を吸ってから少し吐き、再び息を吸おうとしても少ししか吸うことができず、この状態で呼吸を続けていると息苦しくなります。これがCOPDによる呼吸困難に近い症状です。徐云に症状は進行しますが、COPDで肺の呼吸機能が低下すると二度と元には戻りません。」 COPDは9割以上がタバコが原因で、ヘビースモーカーの10〜15%に発症するため“新タバコ病”ともいわれる。喫煙者だけでなく、周囲の受動喫煙者にも発症することが確認されている。早期発見のキーワードは「40歳以上」「喫煙習慣」「咳・たん・息切れ」。40台から発症し始め、喫煙期間が長い高齢者になると患者が急増し重症になるケースも多い。 初期は咳やたんに悩まされる慢性気管支炎の症状だが、次第に肺胞壁が壊れ肺気腫になり呼吸困難が起こる。重症のCOPDでは何か動作をするたびに息苦しく、階段はおろか歩くことさえままならず、常に酸素ボンベの携帯が必要になる場合も少なくない。 COPDの検査にはスパイロメーターを使う。思いきり息を吸ってから、思いきり1秒間吐いた息を「1秒量」といい、これを肺活量で割り1秒率を出す。25歳時点の1秒率を100とすると、非喫煙者は75歳を過ぎても75歳程度を維持している。しかし、喫煙者では、60歳を過ぎる頃に30を切り、70歳では10まで低下することもある。 「COPDの治療はまず禁煙です。節煙では効果はありません。同時に気管支を広げる抗コリン薬の吸入や、β2刺激薬の吸入、貼り薬、内服、テオフィリン薬で症状を緩和させることができます。急性増悪の予防には、ステロイド剤を併用吸入して対処します。重症者は自宅での酸素吸入や、外出時には酸素ボンベの携帯を強いられるなど、日常生活がかなり制限されるようになります」 ○新タバコ病“COPD” ○COPD(慢性閉鎖性肺疾患)による息切れ |
●自律神経機能不全(じりつしんけいきのうふぜん) |
○自律神経機能不全 自律神経がコントロールしている呼吸器、循環器、消化器などの不調を訴え、重い病気にかかっているのではないかと苦悩する。症状は、動悸、発汗、顔の紅潮など。以下、「自律神経機能不全」に含まれる診断名です。 心臓神経症・・・動悸、窒息感、胸痛(チクチクする感じ)不整脈、疲れやすい。 過敏性大腸症候群・・・下痢と便秘を繰り返す。急な腹痛と下痢が運動の途中に起こるなど。 胃神経症・・・食欲不振、痛み、げっぷ、吐き気、嘔吐、膨張感。 過喚起症候群・・・浅い呼吸を早く繰り返すための呼吸困難、胸が締め付けられるような感じ、手足の痺れ、頭がボーっとしてくるなど。 神経性頻尿・・・尿がいつも残っているような気がして、排尿の回数が多くなる。 ○多汗症 |
●失神(しっしん) |
○失神 「失神」の原因で多いのは、自律神経失調症によるものです。失神の多くは、自律神経系の働きの不調和が原因のようです。 これは、自律神経の反射による失神、つまり自律神経失調症です。長時間立ちっぱなしでいると、心拍数が上がり、それを抑えようと自律神経の副交感神経が働きます。それがいきすぎると、今度は血圧が下がり、脳へ血液が充分送られなくなり、いわゆる「脳貧血」の状態になって失神してしまうのです。失神の兆があらわれたときは、すぐにしゃがみましょう。失神を避けられます。 |
●過換気症候群(過呼吸症候群)(かこきゅうしょうこうぐん) |
○過換気症候群(過呼吸症候群) 神経性呼吸困難ともいい、特に若い女性に多くみられます。突然、呼吸が速く荒くなり、酸素が足りなくなったかのように息苦しくなります。動悸、胸痛、四肢のしびれ、ふるえなどがあり、ひどい場合は失神することもあります。 精神的なストレスや不安、緊張などが原因となって自律神経失調となり、血液中の二酸化炭素の濃度が低下するために起こります。 現在は、パニック障害という不安神経症の一つのタイプと考えられています。認知行動療法やリラクゼーション、抗不安薬や抗うつ薬を中心にした薬物療法が有効です。 ☆過換気症候群になったときの対策 過換気症候群の発作が起きたときは、口に紙袋かポリ袋を当ててそこに息を吐きます。呼気には二酸化炭素が多く含まれているので、それを再び吸いながら、呼吸のペースを落としていいと楽になります。何もないときは両手で口や鼻をおおって息をすればよいでしょう。肺の中の二酸化炭素の濃度を上げるためです。 症状がはげしいためパニックに陥ってしまいますが、死ぬことはありません。 一度起こすとその不安で再発作を繰り返す人がいます。対処法を知れば恐くありません。ストレスの原因をとり除くことです。 ☆コーヒーで、めまい カフェイン入りのドリンク剤やコーヒーなどをとり過ぎても、めまいの原因になるという報告があります。一日のカフェインの量が600mg以上にならないようにしたほうがいいでしょう。目安としては、コーヒー一杯分のカフェイン量は70〜150mg、紅茶は30〜50mg、緑茶は50〜100mg、ドリンク剤は1本50〜100mgです。 |
●甲状腺機能障害(こうじょうせんきのうしょうがい) |
○甲状腺機能障害 甲状腺は喉仏の下にあり、蝶が羽を広げた形をしています。大きさは、縦横4センチ、厚さ1センチ。甲状腺ホルモンは、脳や心臓などの臓器や筋肉、髪、皮膚など、全身の新陳代謝を活発にし、精神や神経、体の活動の調節も行なっています。甲状腺機能障害になると、ホルモン量が増減するため、さまざまな症状が全身に現われてくる。女性の病気と思われがちですが、実は働き盛りの男性にも増えています。 甲状腺機能亢進の主な病気には、バセドウ病があります。異常に汗をかき暑がりになる、動悸、息切れ、手足の震え、イライラ、体重減少など、全身に不調が出る。 甲状腺機能低下の主な病気は、橋本病です。倦怠感、声がかれる、むくみ、発汗減少、皮膚乾燥などの症状が出る。 甲状腺機能障害の主の原因は、甲状腺に自己抗体ができてしまう自己免疫疾患です。バセドウ病の場合は、自己抗体が甲状腺を刺激してホルモンが必要以上に生産されることが原因。橋本病の場合は、甲状腺自己抗体が逆に甲状腺を破壊するため、ホルモンを作らなくなる。 一般的な治療法は、薬を服用。甲状腺が腫れていて、早く治したい場合は一部を切除する方法もある。全身の体調不良が続くようならば、早めの血液検査が必要です。 |
●口内炎(こうないえん) |
○口内炎 口内には細菌が多く、歯肉や口内の粘膜が傷つくと口内炎になりやすい。歯ブラシで歯茎を強く磨かないなど、口内に傷をつけないようにしたり、免疫力を低下させないこと。長引いたり広範囲に出たら、口腔外科や耳鼻咽喉科などの受診を受けること。 口内炎とは、口の中にできる炎症全体を指します。唇の裏側、頬の内側だけでなく、口角、歯茎、舌にできるものも口内炎に含まれます。原因はさまざまで、@不注意なブラッシングによる傷 A不適合な入れ歯 B細菌や真菌、ウイルスなどの感染 C薬物の影響やアレルギー D白血病などの病気や放射線治療による副作用などがあります。中でも一般的なのがウイルス感染による、ヘルペス性口内炎です。 予防は、免疫力を低下させないために、睡眠不足や栄養の偏りに注意するのはもちろん、口の中を清潔にし、傷をつけないことです。硬い歯ブラシで歯茎を傷つけ、そこから感染して口内炎になる人も多いので、正しいブラッシングを心がけてください。 ○口内・舌の病気 |
●痙性斜頸(けいせいしゃけい) |
○痙性斜頸 痙性斜頸とは、頭を支えたり動かしたりする首(頸部)の筋肉が異常に緊張することにより、頭が前後や左右に傾いたり、首がねじれたりする病気のこと。一般的に横になったり、安静にしていると症状は和らぎ、逆にストレスや運動によって症状が悪化する傾向にある。しかし、はっきりとした原因がまだわかっていないこともあり、これまでの治療は、精神安定剤や筋弛緩剤などを投与する程度だった。 ボツリヌス療法とは、食中毒などを引き起こす菌として知られるボツリヌス菌が産生する毒素を、緊張している筋肉に注入することにより、緊張している筋肉を麻痺させ、緊張を抑えるというもの。すでに、片側顔面痙攣(けいれん)や眼瞼痙攣の治療には使われている。 |
●アルコール性小脳障害(あるこーるせいしょうのうしょうがい) |
○アルコール性小脳障害 体内に入ったお酒は肝臓で分解されます。このときアセトアルデヒドという有害物質が発生し、さらにALDHという酵素によって酢酸に変わります。そして、最後は水と炭酸ガスになって体外に排出されます。ろれつが回らず、歩行も困難になるのは、これらが直接、小脳を傷害することが原因です。手足の運動のバランスを司っている小脳が冒されると、姿勢が保てず、うまく歩けなくなります。指先のふるえ、ろれつが回らないといった言語障害も現われます。特に日本人は、このALDHの活性が高いようです。 |
●インフルエンザ(いんふるえんざ) |
○インフルエンザ インフルエンザウイルスは、寒気と乾燥を好むため、冬季に流行します。咳などでウイルスが飛び散り、他の人の鼻や口などを通って、呼吸器の粘膜にたどり着くと、そこで増殖し発症します。 インフルエンザは普通の風邪と違って、38度以上の高熱が出て、筋肉痛、関節痛などの全身症状が強く現れます。ウイルスが脳に侵入すると、インフルエンザ脳症を引き起こす恐れがあります。 日常的な予防策としては、以下のことを励行してください。 @流行期は人ごみを避ける。 Aマスクをつける。 B手洗いとうがいを励行する(うがいは紅茶で行なうと効果的)。 C粘膜の乾燥を避けるため加湿器などをつける。 |
●肺炎(はいえん) |
○肺炎
暑い夏でも若い世代を中心に肺炎を患う人がいる。マイコプラズマ肺炎の患者は5−30歳が多い。潜伏期間は2−3週間。発熱や頭痛、体のだるさを伴うので風邪と勘違いしがちだ。 ○間質性肺炎 |
●ドライマウス(口腔乾燥症) |
○ドライマウス
口の中が乾くようになり、常に水分補給をしないとのどがからからになって、しゃべるのも辛くなります。眠っている間も口が乾き、夜中に何度も目を覚ましてしまう。唾液の分泌が減少するドライマウスの原因は、ストレス、糖尿病等の病気、薬の副作用などさまざまで、年々増加している。放置すると口内炎や虫歯、歯周病、口臭の原因となるばかりか、消化管障害、感染症を起こしやすくなる。 <ドライマウスの症状> ○口腔乾燥症1 患者は8対2で女性が多く、ほとんどは30歳以上です。最近は10代や20代でも口が乾くと悩む人が増えてきました。唾液の分泌が減る原因は、唾液腺腫瘍、薬の副作用などいくつかあります。最も多いのは、シェーグレン症候群です。シェーグレン症候群は、免疫機能が過剰に反応する膠原(こうげん)病の一種です。免疫機能が唾液腺の細胞を攻撃するため、唾液の分泌が悪くなるのです。唾液には多くの成分が含まれています。主な成分を挙げると次のようなものがあります。 ○口腔乾燥症2 |
●花粉症(または、アレルギー性鼻炎) |
○秋のアレルギー性鼻炎 ○スギ花粉症 ○花粉症3 ○花粉症4 |
●咽喉ガン・咽頭がん・(いんこうがん・いんとうがん) |
○咽喉ガン1
咽喉ガンにかかる人は年間3000〜4000人。患者の9割が男性で、50歳以上の男性に多く、まさに「中高年男性のガン」といえます。特に愛煙家やアルコール量が多い人はリスクが高くなります。逆に酒、タバコをやらない人にはほとんどみられません。したがって、アルコールとタバコをセーブすることが咽喉ガンの予防につながるといえます。 ○咽頭ガン2 ○咽頭ガンの主な症状 |
●心因性失声(しんいんせいしっせい) |
○心因性失声
心因性失声とは、かつてはヒステリーと呼ばれたが、現在は身体表現性障害の中に分類される。物が見えなくなったり、手足が動かなくなったり、痛みを感じなかったりする場合もある。女性に多く、過剰なストレスが続いている時に起こりやすい。意図的にやっているのではないが、結果的に周囲の同情や関心を得て、自分のやるべきことから免れ、不安を軽減できる。まず原因となっている不安やストレスを知り、解決法を探すことが重要です。 |
●うつ病(うつびょう) |
○うつ病1 バリバリ仕事をしていた時から一転、何のキッカケもなく「今日はく靴下が選べない」「だるくてやる気が出ない」「外へ出たくない」という変調を感じ、でもそれは傍から見るとただの怠け者。後ろめたい感じがして、とにかく気合で治そうとした。でも何をやってもむなしく、やりきれない。だんだん自分が嫌になってきて、周りには申し訳ないし、情けないし、死にたくなりました。立っても座っても嫌。臥せったまま動けなくて、トイレも1日1回〜2回、這うようにしていく。ご飯を食べるのもめんどくさくて、目の前にあるおにぎりさえ食えない状態。でも抗うつ剤をもらうようになってから、だいぶんよくなりました。 人によって症状はさまざまだが、日常生活や仕事に影響が出るようになったら、早めに受診した方がよい。とにかく無理はしないことです。 ○うつ病2 うつ病の主な症状は、憂鬱な気分になる。もの悲しい。物事の決断がつかない。とりこし苦労をする。口数が減り、表情が沈みがちになる。体のことを極度に気にする。頭の回転が鈍くなり、仕事の効率が上がらない。何をするにも億劫で、何ごとにも興味がもてない。自信がなくなり、些細なことで自分を責める。死んだ方がいいと自殺を考えるようになる。 能力があるのに実力を発揮できないと考えている人は、仕事への意欲を失い、向上心が錆びつきます。そして、最終的にはうつ状態に落ち込んでしまうのです。こうした症状を「錆びつき症候群」と呼びます。 ○うつ病3 |
●扁桃腺(へんとうせん) |
○扁桃腺 のどの奥、俗に扁桃腺と言われる「口蓋扁桃」にはリンパ組織があり、外から入ってきた細菌などの病原体を捕らえて体を守る働きをしています。 扁桃は、ゴルフボールのようにでこぼこしており、そこに病原体が付着します。それによって炎症が起き、赤く腫れたり、うみが出たりするのが扁桃炎で、高熱が出ます。抗生物質で治りますが、何度も繰り返すと、慢性化してうみがたまったままになり、抗生物質が効きにくくなります。 口蓋扁桃は、5〜7歳で最も大きくなり、大人になるにつれて縮小します。大きいからといってすぐ取らなければならないというわけではありません。 |
●伝染性単核球症(咽喉の痛み) |
○伝染性単核球症(主な症状:咽喉の痛みと高熱) 一週間ほど咽喉が痛く、全体が腫れているようで、全身がだるく、熱がある場合、伝染性単核球症、原因はEBウイルスによる感染が考えられる。 感染の1週間前後は、全身の倦怠感や頭痛、発熱を伴う。咽喉の痛みと高熱、首のリンパ線が腫れ、扁桃に白い膿が付着することもある。扁桃炎では、顎周辺のリンパ線が腫れるのに対し、伝染性単核球症では、首全体のリンパ線が腫れる。 治療は、ステロイドと抗生物質を併用して投与する。普通の扁桃炎では、抗生物質としてペニシリンを投与するのが一般的だが、この伝染性単核球症には免疫異常があるため、全身に発疹が出ることもある。 ○伝染性単球症2 |
●口臭(こうしゅう) |
○口臭 口臭は自己判断がつきにくく、正確な自己評価ができないからやっかいです。口臭は、専門的にはいくつかに分類されています。まず、食事・飲酒・喫煙などの後に口のにおいがきつくなることがあります。これは一時的口臭と呼ばれます。また、起床時・空腹時・緊張時に起こるものや高齢者に特有のにおいもあります。これは生理的口臭と呼ばれます。それらの口臭は口の中をていねいに清掃することによって、そのつど解消できるため、さほど問題にはされません。 最も口臭で問題となるのは、歯周病や虫歯によるものが多く、これは歯垢・歯石・舌苔などを取り除く口内清掃を続けることによって、改善に向かいます。まず歯科健診で見てもらうことをおすすめします。 ○口臭は「舌苔」が原因!? |
●舌がん(ぜつがん) |
○舌ガン (tongue cancer) 初期には無症状だが、そのうちに「舌の違和感」「しこりの自覚」「しみる感じ」が出てくる。口内炎のようになってしみたり、潰瘍ができることもある。口内炎と思って放っておいて、遅れるケースもある。 口内炎は一般的には一週間、長くても10日程度で治ってしまう。しかし、二週間以上も続くようであれば、口内炎ではないと思って、耳鼻咽喉科や頭頸部外科を受診すべきである。 ガンが大きくなってくると、潰瘍症状のみならず、痛みがしだいに強くなる。潰瘍部分をティッシュでこすって血が付着するようであれば、病院へ行ったほうがよい。舌ガンはさらに進むと、「物が食べにくくなる」「言葉が話しづらい」「口が開きにくい」「リンパ節が腫れてくる」といった症状になる。 |
●歯周病(ししゅうびょう) |
○歯周病・歯槽膿漏(しそうのうろう) 歯槽膿漏とは、歯を支えている骨(歯槽骨)と歯肉の病気で、その原因は歯垢(プラーク)です。 食べかすと細菌が一緒になった歯垢は、歯ブラシで落とせます。しかし、歯垢が唾液中のカルシウムと結合して歯石になってしまった場合、歯ブラシだけでは取り除くことはできません。 歯槽膿漏の予防法は、歯磨きに始まって歯磨きに終わる、といっても過言ではなく、歯肉をブラシでよくマッサージし、血流をよくして血液中の白血球に細菌を殺させる以外にないのです。 |
●げっぷ・呑気症(どんきしょう) |
○げっぷ・呑気症
のみ込んだ空気は、食べ物と同じように食道→胃→腸と体内を進み、最後はおならとして外に出る。食道や胃にたまった空気が逆流して口から出てくるのがげっぷだ。 |
●冷え性(ひえしょう) |
○冷え症 西洋医学には、「冷え症」という病名はない。「冷え」とは末梢の血管が収縮して皮膚に流れる血液が不足して、冷たく感じる状態。消化吸収機能とそれを司る自律神経機能の低下ともいえます。冷える部位は、腰や手足が主で、多くは冬に症状が悪化する。常に冷えた状態が6ヶ月以上続くと、一般的に「冷え性」といわれます。 一方、東洋医学では冷え症は「万病の元」として捉え、病気として扱われている。「気・血・水」の乱れが原因で、治療法としては漢方薬が有名。「気」とは気力、元気、生命維持の基本活力(エネルギー)が低下しているとみる。この「気」が弱ると、消化吸収が悪くなり、だるい、疲れやすい、食欲がないなどの不調が現れる。「水」とは血液以外の体液を示し、リンパ液などを指します。「水」が乱れると、むくみや息切れ、咳、痰などの症状が現れる。養命酒などは14種類の漢方薬エキスをアルコール抽出したもので、自分の体質に合わせて飲めばよいといわれている。 |
●腹鳴り(はらなり) |
○腹鳴り 空腹でもないのに、お腹が鳴るのは、生理現象なので(腸の消化活動)止められません。胃でなくて腸が鳴っています。 1.腸にガスがたまり、それが移動する(細菌によるもの)。<乳殺菌製剤> 2.コーヒーや酒など、刺激物をとると腸の働きが活発になる。<抗コリン剤、医者> 3.空気を食べものと飲み込んだとき。<よく噛んで飲み込む> 精神的に不安、緊張があると、自律神経に乱れが生じ、腸の運動や分泌機能が過剰になって、便通異常や腸鳴りが発生します。腸は精神的な影響も受けやすい臓器ですから、あまり気にしないでください。 |
●頭痛(ずつう) |
○慢性頭痛1 慢性頭痛の一つで、両側の側頭部などが痛む緊張型頭痛などは柔軟体操で妨げることができます。頭痛は発作性のものですが、発作(頭痛)が出たときは、薬などを使って治療をします。しかし、発作がないときは、適切な対応策をとることによって発作を防いだり、軽減することができます。一般に几帳面でまじめな人が頭痛に悩まされることが多い。心身のストレスのある人も頭痛に襲われやすい。 頭痛体操とともに、腹式呼吸をマスターすることも進めています。背筋を伸ばして腹部をふくらませたり引っ込めたりしてゆっくりと呼吸するのです。腹式ですと肩の力は自然に抜けていくのが分かり、これだけでも頭痛の予防になります。深呼吸によってノルアドレナリンという物質の血中濃度が低下しました。強調したいのは、元々自分の体に備わった治癒力で頭痛の原因を取り除くことです。 ○慢性頭痛2 ○頸性頭痛(けいせいずつう) |
●社会不安障害(SAD)(しゃかいふあんしょうがい) |
○社会不安障害(SAD) 人前で話すと、周りの視線を意識し、鼓動が早くなり、全身から汗が噴出してくる。こういうことが元で日常生活に支障をきたす場合は、「社会不安障害(SAD)」という病気の疑いがあります。SADは慢性的な疾患なので、放置しておいても治りません。放置しておくと、うつ病やパニック障害、アルコール依存症などの精神疾患を併発することもあります。主な治療法には、認知行動療法と、薬物療法などがある。日本には約300万人の患者がいるというデータもあるので、早めに専門医に相談されることをおすすめします。 |
●骨折(こっせつ) |
○骨粗しょう症による圧迫骨折
・背骨が痛い |
●腰痛(ようつう) |
○腰痛 腰痛の原因はさまざまで症状も多彩です。内臓疾患の影響や精神的な問題が背後にあることもあります。ぎっくり腰などの急性期は安静第一で、ベッドで安静にしていた人は、職場復帰までの時間が半分で済んだというデータもあります。手術は最後の手段で、まずは薬や牽引(けんいん)、体操、温熱療法などを試してください。 腰痛体操は、腹筋と背筋を伸ばしたり鍛えたりすることで背骨の負担を軽くします。腹筋はひざを曲げて仰向けに寝て、肩を床につけたまま頭を起こす運動を10回程度行います。背筋も、両ひざと両ひじをついた状態から上体をゆっくり10秒ほどそらすだけで、毎日15分程度の運動を3ヶ月続ければ効果が出ます。歩き方も大切です。歩幅をいつもより10センチ大きくして、まっすぐ前を向いて歩いてください。背筋が伸び、お尻の筋肉や腰が大きく動くようにします。 |
●慢性疲労症候群(まんせいひろう) |
○慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん) 日本で慢性疲労症候群(CFS)が注目を集めたのは、90年代の後半です。 CFSは、激しい全身の倦怠感(だるさ)、微熱、のどの痛み、筋肉痛、関節痛、リンパ節のはれなど、風邪のような症状に始まり、それが長期間続くという特徴があります。もう一つ、精神症状を伴うという特徴もあり、憂鬱感、不安感、思考力・集中力の低下、健忘、不眠・過眠、情緒不安定などを高い頻度で発症します。このような多彩な症状を示すCFSですが、原因はまったく不明で決定的な治療法もありません。 |
●歯列矯正(しれつきょうせい) |
○インプラント療法 自然の歯は、歯槽骨(しそうこつ)という骨に埋まった歯根(しこん)によって支えられています。これにならい、歯槽骨に人口の歯根(インプラント本体)を植え込み、その上に義歯を支える「支台(しだい)」を取り付けます。さらにその上にかぶせるように、陶器や金属の義歯を固定して歯を作るのが、インプラント(植え歯)です。 ○矯正治療 矯正治療を行うことで、人の雰囲気や表情は大きく変わります。オープンバイトというのは、前歯が噛み合わないで、奥歯だけが噛んでいる状態です。 |
●呼吸器疾患(こきゅうきしっかん) |
○呼吸器疾患(気胸) 急に胸が痛み息苦しくなる。こんな症状が出たら気胸になった可能性が高い。気胸とは、肺に穴が開いて肺が縮む病気をすべて気胸と呼び、外因性と内因性に分かれます。外因性は交通事故や外傷、骨折で肺が縮む場合です。 内因性は何の前兆もなく突然穴が開く気胸で、継発性と原発性に分かれます。続発性は肺気腫や肺腺維症などの病気に伴って肺に穴が開きます。原発性は原因が不明で穴が開く病気です。最近、肺表面の一部が風船のように膨らんで嚢胞(のうほう)ができ、それが破れて肺に穴が開くことがわかってきました。一番多いのは原発性で、患者は二十歳前後の男性がほとんどです。しかも身長が高くて胸が薄く、痩せ形の人に多い。成長期に肺が上下に引っ張られて嚢胞ができ、それが破れて起きます。続発性では肺気腫や肺腺維症のほか、結核でも起き、60−70歳代の高齢者が多いです。 症状は一番多いのは胸痛。肺に穴が開いて縮むときに、締めつけられるような痛みを感じます。痛みは1−5分くらい続き、その後息苦しくなります。狭心症の発作と間違われることもあります。背中や肩に痛みを訴える場合もあります。 女性では月経随伴気胸といって、生理中だけ気胸が起きる人がいます。生理の際、胸腔(きょうくう)内で出血し穴が開きます。9割以上は右胸に起きます。子宮内膜症とともに増えています。多くは30−40歳代です。 気をつけることは、たばこは肺を壊すので吸わないこと。ストレスで起きることもあります。残業続きで体が疲れていたり、睡眠不足が続いたときなどに嚢胞が破れることが多いので、要注意です。休息を十分にとることが重要です。 |
●いびき・睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん) |
○大きなイビキ イビキは、空気が通る道すじ(上気道)が何らかの原因で極端に狭くなり、そこで呼吸のたびに空気抵抗が起こって、周りの粘膜などを奮わせるために起こります。イビキをかいている状態では呼吸に無理があるため、体内に取り込まれる酸素が不足します。そのため、血液や脳、肺などが酸素不足となると糖尿病、高血圧、不整脈、心不全、脳卒中、脳梗塞など、誘発しやすくなります。睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」の人も多く、病気を併発する可能性がさらに高くなります。 危険なイビキの見分け方は、突然かくようになったイビキ、速くてせわしないイビキ、呼気・吸気で起こる往復イビキ(普通のイビキは呼気時のみ)、突如止まりその後爆発的な音で再開するイビキ など。 ○睡眠時無呼吸症候群 ○無呼吸症候群 たかが「いびき」と侮っていないだろうか。もしかしたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)が関係しているかもしれない。この病気は、眠っている間に一時的に息が止まって酸欠状態になり、心臓などに負担がかかる。高血圧、心筋梗塞(こうそく)、脳卒中になる恐れがあり要注意です。※福岡病院のサイト「いびき外来」も参考にしてください。[無呼吸症候群]を詳しく解説している。(※前頁、参考サイトを参照) ○睡眠時無呼吸症候群 2003年の2月に発覚した山陽新幹線の運転士の居眠り運転は、「睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome)」という病気を、全国に知らしめました。 |
●しゃっくり |
○しゃっくり
アメリカには68年間もしゃっくりを続けた男性がいるようです。しゃっくりは横隔膜が収縮を繰り返す現象、横隔膜の痙攣によって起こる吸気の発作です。ふつうは飲みすぎや食べすぎなどによる一過性のもので心配はありませんが、長くなると裏に疾患を抱えていることもあります。人間の体は寝ているとき、横隔膜が最も低い位置にきます。手術後などの寝たきり状態のとき、上半身を高くしておかないと、この部位に全身からうみや細菌が集まり、それらが刺激してしゃっくりを繰り返すのです。 |
●心身症(しんしんしょう) |
○心身症
仕事が忙しいなどのプレッシャーが長期にわたってかかり続け、休息が十分に取れていないような場合に症状が出やすくなります。精神的なプレッシャーが長く続くと、焦りなどから胃痛を生じたり、下痢が多くなるなどの消火器症状が現われます。精神的なエネルギーが枯渇した状態では、精神的にはうつ状態になり、何かをやろうと思っても身体がついてこない、気持ちがついてこない状態になる場合もあります。まじめで几帳面、責任感が強く、やらねばならないことはきちんとやる傾向が強い人は、手を抜いたり休んだりすることに罪悪感を抱きやすく、休みも取らずに働き続けてしまい、消耗状態に陥ることが多いのです。 |
●パニック障害(ぱにっくしょうがい) |
○パニック障害
パニック障害にかかると、何の前触れもなく胸痛や吐き気を感じ、体が震える発作が起きます。漠然とした不安を感じる人もいます。「このままでは死ぬ」とあせり、パニックに陥るのも特徴です。内科でいくら検査しても心臓や呼吸器の異常は見つかりません。したがって治療は精神科や心療内科で行なうのが普通です。 ○パニック障害の国際的な診断基準 |
●喘息(ぜんそく) |
○喘息1 患者の六、七割は大人になっての発病です。遺伝的な素因があった人などが風邪やインフルエンザにかかったのをきっかけに、喘息になることが多い。小児喘息は思春期にほとんどが治ります。 喘息の発作はどうして起きるのかというと、機関士の粘膜には、常に弱い炎症があり、風邪を引いたりアレルギー物質を吸い込んだりすると、気管支の筋肉がけいれんして狭くなり、炎症もひどくなって発作が起きます。発作は夜明け前の午前四時ごろが最も多く、日中はあまり起きません。 どんな薬を使って炎症を抑えればよいか。これは、吸入ステロイド薬による治療が世界的流れです。少量で気管支の奥まで届くので副作用は少ないのです。さらに重くなると、気管支拡張薬や他の抗炎症薬を併用し、それでも治らない際は短期的に経口ステロイド薬を使います。気をつける点は、こまめに掃除して、ダニを減らす工夫をする。ペットを飼わない。自動車排ガスやたばこの煙、香水など揮発性物質をできるだけ吸わないように注意することです。 ○喘息2 日本全国に300万人以上の患者が存在する気管支喘息で、その患者数は、年々増加傾向にある。喘息の原因としては、ダニの糞や死骸が作るハウスダスト、大気汚染、花粉、ストレスがあるが、気象の変化も関わっているようで、これらの要因が複合的に重なり合う秋は、症状を悪化する。 急激な気温低下だけでなく、朝と昼の気温が逆転する気象条件なども、喘息を悪化させる要因になる。人間の体は、朝の気温が低く、昼間の気温が高いという変化に合わせて機能が働いているが、これが逆転すると機能のバランスが崩れ、それが原因で喘息の発作が悪化するので、秋と春のような季節には気象病にかかる人も多い。
○発作ぜんそく ○咳ぜんそく |
●聴力障害・難聴(なんちょう) |
○聴力障害 一つは、音を空気の振動として伝える外耳や中耳の働きが鈍くなる伝音難聴。鼓膜が破れたり、耳に水がたまったりして起きる。もう一つは、中耳より奥の内耳にある蝸牛という器官の感覚細胞や聴神経の機能が衰える感音難聴だ。音は蝸牛で振動から電気信号に変わり、聴神経を通って脳で音として認識される。高齢者に多いのは、感音難聴。まず高音(高周波の音)が聞こえにくくなる。悪化すると「しんぶん」が「ひんぶん」に、「たね」が「かね」に聞こえるなど、サ行をハ行に、タ行をカ行に混同するようになる。薬による治療は難しく、補聴器で音量を大きくして補うしかない。 ○音響外傷性難聴 若い人には、ディスコ難聴、ヘッドホン難聴、と呼ばれる「音響外傷性難聴」が多いですね。通常、音圧は入ったらその耳から抜けるのです。しかし、大音量の中にいたり、ヘッドホンをしていると、音圧が抜けず内耳に過剰な刺激を与えてしまう。その結果、難聴になるのです。早めに治療をしないと、恒久的に難聴が残ってしまいます。通常、耳の細胞は若いときには1万2000個あり、加齢とともに減少するため、老人になると耳が遠くなるのです。若い頃からの音響難聴に加え、加齢による難聴が加わると、高度の難聴になる恐れがあります。 「よく人の話を聞き返す」「聞き違いが多い」「声が大きいと指摘される」「ヘッドホンを長年、愛用している」「ロック命」「ディスコやクラブの常連」…。心当たりのある人は耳鼻科の診療をおすすめします。ヘッドホンを使うなら、難聴防止の配慮がされた商品を選ぶようにしてください。イヤホンタイプは耳への負担が大きいので避けましょう。 ○突発性難聴1 突発性難聴は突然発症し、1ヶ月以上放置しておくと治らないことが多い。睡眠不足や過労の時に起こりやすく、耳鳴り、めまい、音が聞こえにくいなどの症状が5日以上続いたら、耳鼻科を受診すること。ある日突然、難聴となり、時には耳鳴りやめまいが起こったりする。これが突発性難聴の典型的な自覚症状です。40代〜50代の働き盛りに多い。専門的に定義すれば、突然発症する高度の感音難聴で原因不明のものということになりますが、ウイルス感染や血液循環障害などが原因と推測されています。できるだけ早く治療を開始することです。もし、難聴、耳鳴り、めまい、耳閉感(耳が塞がれている感じ)、周囲の音や自分の声が耳に響く、といった症状が数日間持続する場合は、耳鼻咽喉科で診察を受けてください。 ○突発性難聴2 ○突発性難聴3 ○人工内耳(老人性難聴) ○めまい、耳鳴り、難聴の原因 ○耳鳴り ○聴神経腫瘍による聴力低下 ○耳かきのしすぎは注意 |